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長野県、研修レポート2日目

お盆休みのはずなのに、レポートの締め切りを今日に設定されてる風間です。
長野県、研修旅行記2日目。

眠気をこらえ、二日酔いのままバスに乗込み出発。
まずは高山村にある角藤農園へ向かう訳ですが、一行の半分くらいが寝てます。
隣の席の野沢さんは、昨晩の興奮そのままに一人反省会。
翌日の東京出張に備えて、反省を活かした作戦を練っています。まだ朝なのに。


角藤農園はメルシャンの契約畑で、標高300m~700mの標高、なだらかな扇状地。
畑は8.7ヘクタールで、一面の垣根仕立て。
栽培品種はメルロ、カベルネ、ソーヴィニヨン、シャルドネなど。
粘土質の土壌に支えられ、山からの吹き降ろしで野温は下がり、
年間の降水量も降雪も含めて900ml以下、葡萄栽培には最適。
すぐ近くには小布施ワイナリーの畑などもあります。


カメラの調子が悪くてごめんなさいごめんなさい。
上は給水塔の上から撮影した垣根の葡萄園。
下は石がゴロゴロしてる土壌の様子。

080814_01.jpg

080814_02.jpg

8.7ヘクタールのが一面に広がる光景はまさに絶景ですが、
この農園の一番着目すべきところは、農場長の佐藤さん。

前夜の懇親会にも出席頂いてましたが、まさに情熱の塊。
懇親会でもずっと喋りっ放しで、最後はマイクを使って演説をしていましたが、
栽培に掛ける情熱、誇り、努力、色の黒さ、熱すぎるトーク。
どれを取っても見習うべき事ばかりでした。

佐藤さんは、葡萄の病気はほぼ100%防げるとの事。
防げないのは、台風と鳥だけだそうです。

高山村、そして角藤農園を日本一の醸造用葡萄の産地にするのが目標との事。
この佐藤さんと佐藤さんが作る葡萄は一見の価値があります。


昼食を挟んで、池田町にある青木原果樹園へ。
このヴィンヤードはサントリー、あずみのアップルの契約農家。
3.7ヘクタールを13人で栽培をやっており、1人あたり3反分をずつを担当。
北アルプスブランドとしての確立を目指しています。

080814_03.jpg

栽培品種はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールなど。
垣根仕立てで、変形のダブル・ギュイヨ。
13人がそれぞれ3反分を管理しているので、切磋琢磨して栽培が行われています。
案内してくれた方は、栽培に対して良い意味で肩の力が抜けた感じ。
葡萄も健康に育ちそうな感じがします。

昼過ぎの葡萄畑はとても暑い。汗だくです。
垣根仕立てだと日陰を取り難いので、みんな垣根に沿って一列で話しを聞いていました。
畑は作業着が一番です。


最後は五一ワインの林農園へ。
長野県ではじめてメルロの栽培を始めた林農園は、長野ワインの先駆け的存在。
国産ワインコンクールでも金賞・カテゴリー賞などを獲得しています。

080814_04.jpg

工場の案内は猪狩専務。畑は林社長が直々に案内してくれました。

年間生産量は700~750トン。
-4度の大部屋や、地価の土壁の保管室をはじめ、醸造場の面積も広く、
今では珍しくなったコンクリートのタンクも健在です。

自社畑の面積は7ヘクタール。
改良スマート仕立ての栽培方式で、管理の省力化をはかっており、
高齢化や後継者不足の問題を抱える契約農家にも普及してきているとの事。

実際に仕立てを見ると、綺麗な一列で規則正しく葡萄の房が付いていて、
これなら剪定や収穫も驚くほど省力。自分の畑も一からやり直したくなります。

最後はワインをテイスティング。
セイベル9110、エステートゴイチ・竜眼、エステートゴイチ・シャルドネ、
エステートゴイチ・カベルネ、桔梗ヶ原メルロ東畑、桔梗ヶ原メルロ、貴腐。

たくさん飲ませて頂きましたが、どれもクオリティが高いです。
1999年の貴腐は抜群。セイベルの瑞々しさ、メルロの柔らかなバランスも素晴らしく、
研修の事など忘れて、ガブガブ飲ませて頂きました。


これで研修は無事終了。
長野県と山梨県は長所短所をそれぞれに持ち合わせていますが、
切磋琢磨して今後も国産ワインの品質向上に力を合わせる事が出来ればと思います。

個人的にはどのワイナリーを見ても、自分のワイナリーの設備状況と比較してしまい、
うちにはあれもない、これもない、なにもない。そんな感想です。

畑を見ても、とても広大な面積や気候条件の違い、
そして照りつける日差しに脱力。

また、初日の夜に長野市内の歓楽街の発展に協力したため、
お財布の中身を確認してまた脱力。残金数百円。

そんな訳で涙ながらの研修旅行でしたが、とても勉強になりました。
お互い切磋琢磨するのはもとより、ライバル意識ももちろん必要だと思っていますので、
負けないよう今日も小さな畑に出ようと思います。


15:01 | ワイナリーツアー | コメント [5] | トラックバック [0]

コメント

1999年の五一貴腐、飲んだんですか? すばらしいですね。
あれは本当に高いので高嶺の花です。桔梗ヶ原メルロ東畑も本当においしいですよね。みきお社長さん自ら案内なんて素敵です。

角藤は全然知りませんでした。丸藤と名前が反対なので面白いですね♪ まだまだ知られざるワイナリーはたくさんありますね。

あづみアップルのソーヴィニヨンブランもとってもおいしいですけど、その契約栽培農家の方が、肩の力の抜けた人・・・というのも面白い。

それぞれのワイナリーごとに個性があって面白いです。

投稿者 みっちー : 2008.08.14

>>みっちーさん

私もはじめて聞くヴィンヤードがありましたが、
どこもかしこもクオリティが高かったです。

長野県はまず「醸造用としての葡萄」の切り口で栽培が行われていますので、これは山梨とは違っていて、後々大きい差になるんじゃないかと思います...

投稿者 風間聡一郎 : 2008.08.15

風間さま

栽培農家の方々とどう関係を作っていくのか?
これは、最大にして、最難関な課題ですものね。

農家にとっては、買い取り価格や量は、生活にかかわる死活問題でしょうし、生食用のぶどうの方がお金になるから・・・と醸造用ぶどうから撤退する農家も多いと聞きます。

とはいえ、ワイナリーとしては、良質なぶどうを手に入れなければ、いいワインができない・・・。

ドメーヌという方向性もありますが、人手の確保も大変。また農地法のしばりがあって会社組織が農地をもちにくい状況。

まさに八方ふさがり・・・志の高い人ほど、大変な思いをされていると思います。

私自身は、もっと政治にかかわる人達が、真剣にこの状況を見つめて何らかの手だてを打ってほしいと思いますが・・・せめて投書や投票行動で、意志をしめしたいと思っています・・・本当にささやかですが。

投稿者 みっちー : 2008.08.15

こんばんは……リョーさんに、あざが出来る程に足の裏をマッサージされた徒歩魔神赤木です。
痛いです……
風間君……お疲れ様でした。
色んな意味で、お疲れ様でした。。。

長野でやってる栽培って山梨でも出来るのでしょうか?
それとも、葡萄を買い付けて搾るの?
う~~む……長野県、僕も一度しか行ったことが無いので改めて行ってみたいですね。


歩けるかなぁ………?

投稿者 徒歩魔神 : 2008.08.15


>>みっちーさん

栽培農家の方々とどう関係を作っていくのか?
これはホントに一番難しいところだと思っています。

もちろん葡萄からワインまで全て自分の手で!
と思いたい所ですが、土地や気候、そして人手の確保などなど、
なかなか現実は難しいです。

でも、理想は常に高く持っていたいと思っています。


>>赤木くん

今回の研修で訪れたワイナリー、ヴィンヤードは全て
メルロやシャルドネなど欧州系の品種を栽培してました。

山梨でももちろん作れない事はないだろうし、
実際作ってるところも沢山あるのだけど、
一面で数ヘクタールの畑はもう勝沼あたりじゃ不可能な気が...

葡萄を買付ける事は可能みたいだったけど、
既に大手と契約してるとこばっかりだったから、難しいそうであります。

投稿者 風間聡一郎 : 2008.08.16

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